換金できる景品は保険対象外?!―ホールイワンをしたらやる事

生涯に一度達成できるかできないかと言われているホールインワン。 米国「Golf Digest」誌によると、平均的なアマチュアゴルファーのホールインワンの確率は1/12,000とされています。もし、自分がホールインワンしてしまったらどうすればいいのでしょうか。

これまで、多くの仕事を経験してきた管理人（塩@saltandshio）が、実際に携わった仕事での経験をもとに、知り得たさまざまなことを紹介します。

ホールインワンを達成したあとにやること

日本ではホールインワンを達成した後に、一緒にラウンドをまわった仲間や周囲の人に対してお祝いを振る舞うのが長年の習慣となっています。その理由は、生涯に一度達成できるかどうかわからない“偉業”を達成するというものすごい幸運に恵まれたあとは、不幸に見舞われがちなので周囲の人に「幸せのおすそ分け」しなければならない等、諸説あります。

一般的な達成祝いとしては、ゴルフ場への植樹、コンペ仲間等への粗品贈呈、時には祝賀会の開催や、キャディさんへの祝儀、同伴プレーヤーのプレー代負担、祝賀コンペの開催など、多岐に渡ります。いまはコロナの影響で祝賀会はだいぶ縮小されていますが、記念品の贈呈はほとんどの方がされています。

ちなみに、ギフトカードで有名なQUOカードによると、2022年9月に実施したゴルフ経験者1,840人を対象に行ったアンケートで、ホールインワンを達成した人の実に38%の人が記念品を作ったと回答しました。

偉業達成は嬉しいものの、思いがけない出費となり保険をかけていない場合は相当な痛手です。突然のことに慌てないためにも、プレイ前にゴルフ保険に加入しておくと、思いがけない怪我やドライバーの破損にも対応してもらえるので安心でしょう。

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まずはゴルフ場と保険会社に連絡を

ホールインワンしてしまったら、どうすればいいのでしょうか。まずは冷静になりましょう。そして、キャディさんとゴルフ場のスタッフに今後の対応をきちんと聞きましょう。なぜなら、あなたにとって初めての事でも、ゴルフ場にとってはホールインワン達成者は何人もいるからです。

平日だと保険会社の窓口でも問い合わせが可能ですので、ゴルフ保険に加入している場合は、加入している保険会社に連絡を入れると詳しい手順を教えてもらえます。

まさかのときの「ホールインワン保険」利用する際の注意点

大手生命保険株式会社のホールインワン保険は、以下のような注意書きがなされています。

1. 保険は、国内の9ホール以上を有し、施設の利用について料金を徴収するゴルフ場で、「ゴルフ競技」中に達成した場合に、お支払いの対象となります。
   
   • ゴルフ競技とは、ゴルフ場において、他の競技者1名以上と同伴し（ゴルフ場が主催または共催する公式競技の場合は、他の競技者の同伴の有無は問いません。）、基準打数（パー）35以上の9ホール(ハーフ)、または基準打数（パー）35以上の9ホール(ハーフ)を含む18ホールを正規にラウンドすること。
2. キャディを使用しないセルフプレー中に達成したホールインワンまたはアルバトロスについては、原則として保険金のお支払いの対象となりません。

祝賀会や景品に使った料金を負担してくれるといっても、保険には限度額が設定されています。大盤振る舞いしたら赤字になってしまった、なんてことにならないためにも、あらかじめ保険会社と相談しておけば安心でしょう。

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換金できる景品は保険対象外！？

弁護士ゴルファーの山口めぐみさんによれば、換金性の高い景品はゴルフ保険の対象外になると注意を促しています。

贈呈用の記念品については、何でも対象となるわけではありません。商品券、有価証券、切手など換金性の高いものは、対象とならないこともあるので、記念品を購入する前に、保険会社に確認するのがベターです。

ホールインワン・アルバトロス費用はどこまで認められるの？

さらに、当日のプレー代も対象外になります。しかし、以下のような場合は保険が適用されるので、確認しておきましょう。

• 祝賀会の開催費用
• 贈呈用の記念品を購入した費用
• 記念植樹にかかった費用
• 同伴キャディに対する祝儀

気を付けなければいけないことは、気が大きくなってなんでもかんでもやってしまう事です。そうなる前に、まずは必要経費と不必要経費の確認を事前に保険会社の人としっかりと行いましょう。

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もしもキャディさん無しでホールインワンをしたら保険対象外？

キャディを使用しないセルフプレー中に達成したホールインワン、またはアルバトロスについては、原則として保険金のお支払いの対象にはなりませんと前述しました。しかし、以下の(1)から(4)までのいずれかを満たす場合にかぎり、保険金の支払いの対象となる場合があります。

1. ゴルフ場の従業員が目撃しており、署名・捺印された証明書が得られる場合（そのゴルフ場に直接雇用されている従業員、パート・アルバイトまたは派遣社員のことをいいます）
2. 会員となっているゴルフ場が主催または共催する公式競技に参加している間のホールインワンまたはアルバトロスで、その公式競技の参加者または競技委員が目撃しており、署名・捺印された証明書が得られる場合
3. ビデオ映像（ビデオ撮影機器による映像で、日時・ゴルファーの個別確認等が可能）が提出できる場合
4. 同伴競技者以外の第三者が目撃しており、署名・捺印された証明書が得られる場合

また、例外ではキャディさんがいなくても、後続の人たちが目撃している場合は、ホールインワンが認められる場合があります。その際は、実際に目撃した人たちのサインと、その人たちに渡す景品を準備する必要があります。

さらに、セルフプレーの場合も、後続の組の人に目撃の証言をしてもらうことができます。しかし、身内だと認定されません。また、ホールインワン・アルバトロス保険は、実際に支払った費用について補償されることになるので、保険会社が必要な費用として認めない場合は支払われません。心配であれば、保険会社に相談しながらお祝いの準備をするとよいでしょう。

【まとめ】スコア表、証明書、景品代金や食事代のレシートは必ず保管を

ホールインワンを達成した場合、保険会社への申告書・証明書、ゴルフ場からの証明書、そして祝賀会や景品を購入した際のレシートなどが必要になります。どれが必要なのか不安な時は、保険会社の人に連絡をするとよいでしょう。不安な場合は、とにかくすべての書類を保険会社に郵送するというのもひとつの手段です。

また、ゴルフ保険は

• ゴルフ場敷地内におけるゴルフの練習、競技または指導中のゴルファーご自身のケガ
• ゴルフの練習、競技または指導中の偶然な事故による他人に対する賠償責任
• ゴルフ場敷地内における「ゴルフクラブの破損・曲損」、「ゴルフ用品の盗難」

も対象となります。ゴルフ保険なんて加入しても無駄という人も多いですが、『もしも』のために必要となるのが保険です。そして、実際に保険会社にはホールインワン保険の申請から、ゴルフ場でのケガや、ドライバーの破損など、思った以上に多くの方が申請されています。

もしもの時に泣かないために、少額でも保険に入っておくと安心でしょう。

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